この国ではストとデモが頻繁に起きるので前もってニュースなどを見て準備しなければならない。国鉄が18,19日にストだし、ノルマンディー地方ではTOTALの従業員が配油所をブロックしたため、ガソリンスタンドでは長い車の行列ができている。それぞれの要求内容はどうでもいいが、前者は公共交通だし、後者はストではなく、一種のデモだが生活に直接影響を及ぼす。国鉄の場合は毎度のことで、駅員に食ってかかる人は非常に稀で利用者のほとんどが諦め顔だ。ガソリンの方も列ができる原因にはみんな無関心のように見える。
モンペリエでもデモがあるとトラムのダイヤが大幅に乱れる。デモ隊が必ずコメディー広場を通るためだ。デモがあると利用者は浮かない顔をして来ない電車を待っているか、歩き出すかのどちらかだ。
ここのところ政府の「労働法改正」に反対して何度もデモがフランス中で起きている。その度によくないのが、デモ隊と全く関係ない人たち(Casseur) が機動隊を挑発したり、どさくさに紛れてATMを壊したり、店のガラスを割ったりして商品を盗んだりする。美しい民主主義の権利のデモが、まるで内戦でも起きているように思えてくる。デモを組織した組合は恥ずかしくないのだろうか。少なくともこれらの事件を起こした元は彼らなのだから。
フランス人は共和制の元で自己主張の強い人種だが、自己主張が強いあまり、他の市民を無意識にいじめている。他の人を害する自由の主張は、共和制の3原則の「自由」ではない。
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