Montpellierの発音はモンペリエかモンプリエか?

日本人はMontpellierをモンペリエと大体の人が発音するが、フランス人はモンプリエという人が多い。フランス語の発音の規則からするとモンペリエの方が正しいと思われるが何故だろう。他にもこういう例がある。Auxerre(89)をオーセールと発音したり、オークセールと発音したりす...

2016年8月27日土曜日

海岸・プールでのブルキニの問題

                                                 プールでブルキニ
  
地中海沿岸のいくつかの市が海岸・プールでのブルキニの着用を禁止する条例を出した。それに対し国家評議会はこれらの市の条例は「信教と個人の自由という基本的自由を、明確かつ違法に侵害する」という理由で無効であるという見解を出した。市の禁止の理由が「宗教を誇示し、治安を乱す」などであるが、よく写真で見る19世紀から20世紀初めの水着を今着て海岸やプールにいたらどう思うだろうか。どちらも完全に浮いている。ブルキニの場合、宗教的理由らしいが、コーランには海岸やプールに行くなとは書いてないのだろうか。それほど宗教が人間の行動を規定するなら、宗教は不幸しか与えない。アラブ人の生活もすでに欧米化して久しいが、ヴァカンスを取ったり、サッカーを観にいったり、ほとんどフランス人と同じ生活をし、考え方もフランス人とそれほど変わらないのに、一部の在仏アラブ人がワザとこんなことをやっている。「信教と個人の自由」を尊重するあまりフランスの社会にはとんでもない「病原菌」が入り込んでいる。

長寿なオリーブの木

ガール県(30)にあるローマ時代の水道橋ポン・デュ・ガールの左岸にある3本のオリーブの木は1000年以上生きていると言われる。水道橋が約2000年前に建設されて、ニーム(30)まで水を運んでいた。この3本のオリーブの木は、もともとここに生えていたのではなく、1989年のフランス革命200年祭の時スペインからプレセントされたらしい。今でもちゃんと実がなる。ポン・デュ・ガールの近くには沢山のオリーブ畑があるが、ローマの水道橋とオリーブの木のある白茶けた風景とよくマッチする。

1956年の2月にフランス全土を異常な寒気が襲った。南仏でもエクス・アン・プロヴァンス(13)でマイナス20度まで達した。その時ほとんどのオリーブとブドウの木がやられ、ほとんど全滅した。そのため現在生えているオリーブの木は1956年以降のものだ。しかし、この冷害を逃れたオリーブの木が残っている。この木は比較的暖かかったと思われるロックブルンヌ・カップ・マルタン(06)にある。(写真)

この木は2000年以上生きており、高さが20m、今でもオリーブの実をつける。この木はまたフランスで一番古い木になるかもしれない。2000年前と言えば、ポン・デュ・ガールが建設されたアウグスチヌスの時代でPax romana「ローマの平和」と呼ばれた。

世界にはもっと古いオリーブの木がある。ギリシャのクレタ島のヴヴェスにある木は3000年以上たっているといわれる。そして、今でも実をつける。古代からオリーブオイルの産地として知られるクレタ島ならではの話だ。オリーブの木は病気や山火事に強く、様々な条件さえ整えば長生きする樹木だ。

2016年8月21日日曜日

Notes - VOYAGE

...je ne peux m’empêcher de mettre en doute qu'il existe d'autres véritables réalisations de nos profonds tempéraments que la guerre et la maladie, ces deux infinis de cauchemar.(p.418)

2016年8月10日水曜日

フランス町歩き④ カンボ・レ・バン Cambo-les Bains(64)

ホテルを出ると緩やかな坂道の両側に閑静な住宅が並ぶ。名前の通り保養地として知られ、昔は湯地客が訪れたと想像する。バスク地方にある小さな保養地には人影も少なく、夏なのに寂しい感じがする。あのシラノ・ド・ベルジュラックの作者のエドモンド・ロンスタンは、la maison de ses rêves(夢の家)を20世紀の初めにこの町の高台に建てた。ミニヴェルサイユのような庭園があるヴィラ・アルナガは、現在ロンスタンに関する博物館になっている。


夜、町のレストランChanteclerでバスク料理のAxoa de veau(axoaとはバスク語で細かく切った肉をいう。一種の子牛のソテ)を食べた。初めて飲んだバスク産の白ワインは軽くて爽やかだった。