ホテルを出ると前を街道がまっすぐはしっていて大きなトラックが騒音をあげてひっきりなしにとおる。街道を越えて50メートル先には高い城壁が見える。城壁の下は狭い公園になっていて、噴水から大量の水が噴き出している。城壁の上にはサン・タントシュ大聖堂の鐘楼が少しだけ頭を見せている。
今晩の夕食のレストランを見つけなければならない。城壁の左側の緩やかな坂を登りだした。Café Le Nord 小さなテラスでひとり客が座っている。坂を登りつめるとフランスの田舎によくある商店街通りだ。道の反対側から女の人が僕の前を歩いていた男の人に声をかけた。「夕べ彼または彼女の家にいったの?」「忙しくて行けなかった。」このふたりはなぜか学生時代からの旧友なのだろうと思った。
店のウインドーを見ながら少し歩くと市庁舎が見えてきた。市庁舎のところを右に曲がるとロマネスクの教会サン・タントシュが見えてきた。教会はがっしりしていて、ふたつある鐘楼も重々しい。アントシュという聖人は2世紀ごろ他の二人とこの場所で殉教したらしい。 教会に建物が隣接していておかしな感じだ。やはり教会は独立していた方がいい。
教会の脇を通っていくとまた街道に出た。結局適当なレストランは見つからなかった。
モンペリエは、フランスで人口が8番目の町、地中海が近い都市型観光地であると同時に古い大学都市としても知られる。ミシュラングリーン・ガイド・ブックの三つ星を得て≪最も訪れる価値のある≫観光都市と認められた。 豊かな歴史遺産に恵まれる一方、近年では様々なフェスティバルが開催される。ラジオフランス・オキシタニー・モンペリエ音楽祭、モンペリエ・ダンス、地中海映画祭、モンペリエ・ブラスバンド祭など。特にダンスでは世界の中心的存在でもある。トラムウエイ(市街電車)などのメトロポール計画がモンペリエを中心に進まれていて、隣接都市を含めながら新しい街づくりが進んでいる。また、周りのラングドック地方は、古くからワインの生産地として知られ、上質のワインが生産されている。
Montpellierの発音はモンペリエかモンプリエか?
日本人はMontpellierをモンペリエと大体の人が発音するが、フランス人はモンプリエという人が多い。フランス語の発音の規則からするとモンペリエの方が正しいと思われるが何故だろう。他にもこういう例がある。Auxerre(89)をオーセールと発音したり、オークセールと発音したりす...
2016年6月19日日曜日
2016年6月9日木曜日
フランス町歩き② リブルヌ Libourne(33)
ガソリンスタンドのある大きなロータリーでバスを降りた。そこから長いエスプラナードが伸びている。高い建物も木もないので平らな広い道がただ伸びているような印象をうける。空には午後の終わりの太陽が輝いている。歩いていくと若者の集団が、ベンチや階段や道の真ん中に通行人には無関心にたむろしている。Café du Lycée...Lycée Max Linder...今晩の食事の場所を見つけなければ。
Hôtel de Franceは名前の通り昔風のホテルだった。いつもタバコを吸っている50代の姉妹がホテルをやっている。階段の上ると廊下には中くらいの古い絨毯が何枚もひかれていた。2つベッドがある、ちいさな部屋は、鎧戸が半分閉じられているので薄暗い。テーブルの上にはガラスの灰皿があった。今どきのホテルでは驚きだ。
次の朝、ホテルからモンテスキュー通りをまっすぐいくとマルシェに出くわした。広場が敷石をひく工事のため、市場も室内市場も混とんとしている。町には小さなひなびたワインバーが多い。大きな塔が遠くに見える通りに出ると目の前はドルドーニュ川だ。まだ朝早いため、対岸は霧でかすんでいた。
Hôtel de Franceは名前の通り昔風のホテルだった。いつもタバコを吸っている50代の姉妹がホテルをやっている。階段の上ると廊下には中くらいの古い絨毯が何枚もひかれていた。2つベッドがある、ちいさな部屋は、鎧戸が半分閉じられているので薄暗い。テーブルの上にはガラスの灰皿があった。今どきのホテルでは驚きだ。
次の朝、ホテルからモンテスキュー通りをまっすぐいくとマルシェに出くわした。広場が敷石をひく工事のため、市場も室内市場も混とんとしている。町には小さなひなびたワインバーが多い。大きな塔が遠くに見える通りに出ると目の前はドルドーニュ川だ。まだ朝早いため、対岸は霧でかすんでいた。
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リブルヌは人口2万4千人のジロンド県(33)の町で、ドルドーニュ川が近くを流れている。
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