Montpellierの発音はモンペリエかモンプリエか?

日本人はMontpellierをモンペリエと大体の人が発音するが、フランス人はモンプリエという人が多い。フランス語の発音の規則からするとモンペリエの方が正しいと思われるが何故だろう。他にもこういう例がある。Auxerre(89)をオーセールと発音したり、オークセールと発音したりす...

2016年5月27日金曜日

この国のストとデモ(続き)

フランス中で「労働法改正」法撤回を求めて多くの配油所が占拠されているため、あらゆるガソリンスタンドに益々長い列ができている。これは今やガソリン欠乏という問題だけでなく、フランス経済に大きな影響を与えている。ニュースでは、大体郊外にある植木屋さんや車で行く海岸線の行楽地で客足が減っていると報じられている。植木と行楽より最優先の仕事場に行くためのガソリンが必要だからだ。日用品、特に食料も同時に確保しなければならない。仕事場が離れていたり、学校に子供を車で送らねばならない家庭では、他の交通手段がない限り生活に困難をきたす。大変なことになった。

この組合の動きの元凶がCGT(1895年創立)だ。特に数か月前に書記長になったPhilippe Martinez(写真)が曲者だ。 組合内混乱のため弱体化していたCGTを立て直すために選ばれた書記長。彼は極左派と知られ、CGTの鉄鋼関係の組合活動からのし上がった人だ。この人が諦めるかヴァルツ内閣が法案を放棄しなければ、このままの状況が続く。これほど経済に大きな犠牲を与えて反対する法案とどんなものだろうか?それほど労働者全体の生活に影響を与える法案なのか。労働省によれば労働者の約8%が何かしらの労働組合に加入している。多く見積もって、倍としても労働者全体の声を反映しているとはいえない。言ってみれば、デモの時のCasseurと同じようなものだ。ただ、CGTの方は民主主義の権利という武器を使って自らの行動を正当化 するのがよくない。



2016年5月19日木曜日

この国のストとデモ

この国ではストとデモが頻繁に起きるので前もってニュースなどを見て準備しなければならない。国鉄が18,19日にストだし、ノルマンディー地方ではTOTALの従業員が配油所をブロックしたため、ガソリンスタンドでは長い車の行列ができている。それぞれの要求内容はどうでもいいが、前者は公共交通だし、後者はストではなく、一種のデモだが生活に直接影響を及ぼす。国鉄の場合は毎度のことで、駅員に食ってかかる人は非常に稀で利用者のほとんどが諦め顔だ。ガソリンの方も列ができる原因にはみんな無関心のように見える。

モンペリエでもデモがあるとトラムのダイヤが大幅に乱れる。デモ隊が必ずコメディー広場を通るためだ。デモがあると利用者は浮かない顔をして来ない電車を待っているか、歩き出すかのどちらかだ。

ここのところ政府の「労働法改正」に反対して何度もデモがフランス中で起きている。その度によくないのが、デモ隊と全く関係ない人たち(Casseur) が機動隊を挑発したり、どさくさに紛れてATMを壊したり、店のガラスを割ったりして商品を盗んだりする。美しい民主主義の権利のデモが、まるで内戦でも起きているように思えてくる。デモを組織した組合は恥ずかしくないのだろうか。少なくともこれらの事件を起こした元は彼らなのだから。

フランス人は共和制の元で自己主張の強い人種だが、自己主張が強いあまり、他の市民を無意識にいじめている。他の人を害する自由の主張は、共和制の3原則の「自由」ではない。

2016年5月13日金曜日

Notes - VOYAGE

Comme si j'avais su où j'allais, j'ai eu l'air de choisir encore et j'ai changé de route, j'ai pris sur ma droite une autre rue, mieux éclairée, ≪Broadway≫ qu'elle s'appelait. (p.192)

 

2016年5月5日木曜日

あまり見ない500€札がなくなる

ヨーロッパ中央銀行が4日500€札の発行をやめることを決めた。2019年以降発行されなくなるが、お金としては使えるようだ。

確かにあまり見ない500€だが、外国人だからというだけでなく、ヨーロッパ連合の半分以上の人たちが見たことがない。ではどこで使われているかと言うと、麻薬取引や違法商売などの「汚い」お金や最近指摘された金持ちの税金逃れ、また賄賂などに使われている。普通の人に間違って回ってきても余程高い物を買わなければ使えない。店の人が警戒しなければ。500€が使うお札でなくてただ闇で流通するお金といえる。また、百万ユーロが50€だと重さ22kgになるのに対し、500€では2.2kgになるから、小さなカバンで約1億3000万円が運べるわけだ。

フランだった時、パスカルの顔が載っている500フランでも「おつりがない」と言われてなかなか使えなかったことを覚えているが、それよりずっと大きい500€はなくてもいいかもしれない。ただ、500€の裏の絵が2004年に建設されたミヨー大橋(モンペリエから車で約1時間)なので、なくなるとやや寂しい。

2016年5月1日日曜日

州の統合




フランス本国の州は2015年までコルシカ島を含めて22あったが、2016年1月1日から13になった。かなり広い地域が1つの州になったため、歴史的・文化的な違いが州の中に出てきて、統合した州は名前を変えなければならない。4月29日以降"Grand Est"(大東部?)となった。アルザス・シャンパーニュ・アルデンヌ・ロレーヌでは、歴史的変遷があって、独立ムードのあるアルザス地方のストラスブールで州の名前に関する住民投票を要求するデモが起きた。

モンペリエのあるミディ・ピレネー・ランsグドック・ルシヨンもまもなく決まるようだが、8つの名前が挙げられている。Languedoc, Languedoc-Pyrénées, Midi, Occitanie, Occitanie-Roussillon, Pays d'Oc, Pyrénées-Méditerranée et Terres d'Oc

個人的にはこの州がピレネー山脈をかなりカバーしているのでLanguedoc-Pyrénéesが好みだが、さてどうなるでしょう。