ホテルを出ると前を街道がまっすぐはしっていて大きなトラックが騒音をあげてひっきりなしにとおる。街道を越えて50メートル先には高い城壁が見える。城壁の下は狭い公園になっていて、噴水から大量の水が噴き出している。城壁の上にはサン・タントシュ大聖堂の鐘楼が少しだけ頭を見せている。
今晩の夕食のレストランを見つけなければならない。城壁の左側の緩やかな坂を登りだした。Café Le Nord 小さなテラスでひとり客が座っている。坂を登りつめるとフランスの田舎によくある商店街通りだ。道の反対側から女の人が僕の前を歩いていた男の人に声をかけた。「夕べ彼または彼女の家にいったの?」「忙しくて行けなかった。」このふたりはなぜか学生時代からの旧友なのだろうと思った。
店のウインドーを見ながら少し歩くと市庁舎が見えてきた。市庁舎のところを右に曲がるとロマネスクの教会サン・タントシュが見えてきた。教会はがっしりしていて、ふたつある鐘楼も重々しい。アントシュという聖人は2世紀ごろ他の二人とこの場所で殉教したらしい。 教会に建物が隣接していておかしな感じだ。やはり教会は独立していた方がいい。
教会の脇を通っていくとまた街道に出た。結局適当なレストランは見つからなかった。
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