ある日本人からモンペリエってあの水を作っているところですかと言われたことがある。確かに水のペリエはそれほど遠くはないが(約30km)、もともと綴りが違う。モンペリエは「リ」の部分がLLだが、水の方はRRだ。日本語ではLとRの区別がないから間違えても当然だ。
さて、モンペリエの語源だが、結論からいうと綴りの後半の部分-pellierがどのようにして現代語でこのようにになったかよくわからないらしい。「モン」はフランス語の山montであることは確かで、985年に初めてのモンペリエについて記述にル・レーズ川とモッソン川の間に山という記述があるらしい。確かにモノペリエの中心部を歩くと小高い丘になっている。
後半の-pellierの部分はラテン語語源では①pastelパステル(藍色の植物顔料、トゥールーズ地方が有名)と②pilon(にんにくなど「つきさく」道具)の2つの解釈に分かれる。また、この地方の方言オキシタンoccitanの古い言葉では「錠」を意味するらしい。③「錠」というのは城壁で守られているいう意味らしい。①と③はありそうだが、②は単なる語源的なもので現実離れしている。③の城壁説は、現在一部残っている城壁は13世紀に築かれたのでやや時間のずれがある。個人的希望として①をとる。たぶん昔モンペリエの丘にパステルが沢山生えていたのだろう。
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