Montpellierの発音はモンペリエかモンプリエか?

日本人はMontpellierをモンペリエと大体の人が発音するが、フランス人はモンプリエという人が多い。フランス語の発音の規則からするとモンペリエの方が正しいと思われるが何故だろう。他にもこういう例がある。Auxerre(89)をオーセールと発音したり、オークセールと発音したりす...

2017年1月9日月曜日

Victor HugoのChoses vuesについてのノート

Choses vuesを読むと確かにHugoが見ていたことが書かれているが、見ていたそのものが分かりにくい。「大革命」の余韻が続く時代の中でシャルル10世の「王政復古」が失敗した「7月革命」の時点1830年から話は始まる。国民の間であの「大革命」は何だったんだろうかと問い出しはじめた混とんとした時代だ。1793年にルイ16世が処刑されて、古い旧体制時代の王権はなくなったが、またこの時代別な形で王権が復活する不思議な時代だ。8月にはオランダ領ベルギーで革命が起き、10月には独立する。

何に対して書いたのかわかりにくいのは、文豪Hugo流の修辞技法が原因している。比喩表現には、直喩、隠喩、換喩、提喩の4つがあるのは知られているが、Hugoの文章にはほとんどこれらの比喩表現がない。比喩表現がないと対象を類推して把握することができない。

本を読み始める時、最初意味が分からなくて時に戸惑うものだが、それは作者の考えにもよるだろうが、むしろその考えの表現に寄っている。まあそれはそのうち慣れてくる。慣れたとしても全体をなんとなく把握するには時間がかかる。

追記:Gabriel AudisioのJeunesse de la Méditerranéeは奇異な語彙が多いが、それより表現に比喩表現が詩のなかように操られて分かりにくい。

- 最初の印象は間違っていた。文章に不均一性がある。1840年にナポレオンの灰がアンヴァリッドに収められる時の描写は、レ・ミセラブルの中の描写のようだ。

- 1846年の7月20日から文章が簡潔になり、日付けも付けられ、それこそ日記のように毎日書かれようになる。そのため、描写、説明がある文章はいいが、そうでないものは格言めいてわかりにくい。注によると毎年7月20日に聖ヴィクトールを祝うらしいが、聖ヴィクトールの日は暦によると21日になっている。

- 1848年4月24日のいわゆる「2月革命」の文章は、革命の雰囲気が強く伝わってきて面白い。立憲君主のルイ・フィリップが退位して、第2共和政が成立するわけだが、LamartineやLedru-Rollinなどがサインする共和政成立宣言を作成する場にHugoもいて、宣言文の中のフランス語の誤りを指摘している。その後、ルイーナポレオンが共和国大統領になり、クーデターによってナポレオン3世の第二帝政になる。

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